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特集 痴呆の臨床と鑑別
初老期痴呆(Alzheimer病とPick病)—わが国の症例報告を中心として
Presenile Dementia (Alzheimer's Disease and Pick's Disease) : Review of Case Reports in Japan
中島 克己
1
,
猪瀬 正
1
Katsumi Nakashima
1
,
Tadashi Inose
1
1横浜市立大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neurology and Psychiatry, Yokohama City Univ. School of Med.
pp.393-397
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202009
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I.はしがき
Alzheimer病とPick病は初老期痴呆の代表的疾患であり,Alzheimer1)とPick2)とによる最初の報告以来今日まで多数の報告がある。病因については不明であるが臨床的3〜6)にも病理的5〜8)にもすでに詳細な研究がある。10数年前までは本邦では報告例が少なく稀な疾患に数えられていたが,猪瀬9),原ら10)の業績が出てから症例数も急速に増加してきた。この小論はわが国における症例とわれわれの経験例についてまとめたものである。
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