Japanese
English
研究と報告
「皮膚-腸内寄生虫妄想」例とその検討
Die Krankenvorstellung des "Dermato-und Enterozoenwahns" und seine fachärztliche Untersuchung
伊東 昇太
1
,
渡辺 芙美子
1
,
上野 忠孝
1
Shota Ito
1
,
Fumiko Watanabe
1
,
Tadataka Ueno
1
1昭和大学医学部神経科教室
1Aus der Nervenklinik der Universität Showa
pp.183-187
発行日 1973年2月15日
Published Date 1973/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201988
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
I.緒言
体感異常(Coenesthopathie)を訴える患者の中で,その主題を持続的に毒虫あるいは寄生虫,さらには細菌に求あることがある。このような症例の精神症状のとらえ方,疾病学的位置づけ,さらに経過,予後についての記載は多岐にわたっている。われわれは,たまたま「皮膚寄生虫妄想」(Dermatozoenwahn),あるいは「毒虫妄想」(Ungezieferwahn)と呼んでさしつかえない症状がみられ,そしてその体験をのぞいては言動に著変のみられない症例に接したので,以下症例を描写し,2,3の考察を進めることとする。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.