座談会
諏訪敬三郎先生をかこんで
加藤 正明
1
,
逸見 武光
2
,
五十嵐 衡
3
,
諏訪 敬三郎
4
1国立精神衛生研究所
2東京大学精神衛生学
3神経研究所付属晴和病院
4国立国府台病院
pp.496-511
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201899
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諏訪 逸見さん,あの向こうに見える森が国府台台地の南の端になります。その先の水門が間々川の出口。手古奈媛の祠があそこから少し奥に入ったところにあります。しかし,昔はあの辺りまで海だったようです。ここら辺りは,第2回目の国府台戦争,永祿7年1月ですね,里見義弘と北条氏康の戦いの主戦場だったのです。当時,里見氏がここに陣を張ったのでここをいまでも里見というのです。いま通った里見公園,あそこで古い国府台陸軍病院が発足し,後に国府台の分院になっていました。本院から里見分院までの間は美しい桜並木でしてね,外地から帰ってきた人たちにとても喜ばれたものです。それから,国府台から見る夕陽がとてもきれいでしてね。クーラーなど使わずに川風に吹かれるのもまた良いものでしょう。
加藤 諏訪先生が国府台をお離れになってもう四分の一世紀たちました。しかし,先生はますますお元気で,いろいろ活動していらっしゃるので,きょうは,ぜひ先生から戦前,戦後についてご活躍のご様子をうかがいたいということで,とくに読者から希望がございました。
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