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C.P.C. 松沢病院臨床病理検討会記録・4
脳動脈硬化性精神障害の1例—典型例
An Autopsy Case of Arteriosclerotic Psychosis
石井 毅
1
,
吉田 哲雄
1
,
松下 正明
1
Tsuyoshi Ishii
1
,
Tetsuo Yoshida
1
,
Masaaki Matsushita
1
1都立松沢病院臨床病理研究室
1Laboratory of Neuropathology, Matsuzawa Hospital
pp.65-70
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201846
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I.まえがき
最近,脳動脈硬化による精神障害をみる機会が著しく増えた。それとともに,これと老年痴呆などの老年期痴呆疾患との鑑別が困難で,誤診することも多くなった。このような誤診をさけるためには,脳動脈硬化性精神障害の特徴を十分把握することが大切であろう。その意味で,今回は典型的な脳動脈性精神障害を記載し,次号において,脳動脈硬化性精神障害と思われて,実は病理学的に老年痴呆であった例を呈示し,問題点を検討したい。
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