Japanese
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C．P．C． 松沢病院臨床病理検討会記録・1
分裂病と誤診された退行期の幻覚妄想状態—Economo脳炎後遺症様変化の見出された症例
An Involutional Paranoid Disorder mistaken as Schizophrenia : Residues of Encephalitis Similar to Economo Type
石井 毅
1
,
吉田 哲雄
1
,
松下 正明
1
Tsuyoshi Ishii
1
,
Tetsuo Yoshida
1
,
Masaaki Matsushita
1
1都立松沢病院
1Matsuzawa Hospital
pp.764-769
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201787
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I．まえがき
退行期の幻覚妄想状態は警戒を要する1）2）。一見，機能疾患のように見えた症例で，剖検により脳に器質性変化の見出される例が意外に多い。誤診を避けるためには診断はきわめて慎重でなければならない。
以下述べる例もそのような例であった。
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