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紹介
「ヒポクラテス全集」より—〔第4回〕夢について
A Selection from "Corpus Hippocraticum": (IV) On Dreams
大橋 博司
1
Hiroshi Ohashi
1
1京都大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, School of Med., Kyoto University.
pp.1023-1027
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200932
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今回はまたHippocrates全集にかえる。同全集のなかには「生活法」(ΠΕΡΙ ΔΙΑΙΤΗΣ)という4巻からなる大部の著作がおさめられている。直訳すれば,“Überdie Diät”,“On Diet”あるいは“Regimen”で狭義には食餌療法の意であるが,ここでは食餌を含めて広く体練,スポーツなどの生活法,摂生活が説かれ,しかも病者だけでなく健康者への予防医学的配慮がなされている。ここに紹介する「夢について」はこの「生活法」の第IV巻である。
さて「生活法」の著者についてはすでに古くGalenosの時代においても疑問視されていた。Hippocrates自身の著であるとするものもあつたが,そのほかの著者としてPhilistion,Ariston,Euryphon,PhaonあるいはPhiletasなどの名があげられている。いずれにせよその著者は不明とせねばならない。
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