Japanese
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資料
ハーフウエイハウスについて—米国におけるその現状と観察
Halfway House
池田 由子
1
Yoshiko Ikeda
1
1国立精神衛生研究所
1National Institute of Mental Health
pp.647-653
発行日 1965年7月15日
Published Date 1965/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200879
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I.まえがき
精神障害者のリハビリテーションには病院内で行なう方法と病院外で行なう方法とがある。後者の場合問題になるのが,デイケアセンター,治療社会クラブ,職業補導施設などのいわゆる中間施設であるが,これらの施設のなかで最近注目をひきつつあるのが,ハーフウエイハウスHalfwayHouseである。この語は比較的耳新しい。精神衛生関係者のなかで広く読まれているCharlotte SchwartzのRehabilitation of Mental Patients(1953年)にも,治療社会クラブや里親制度などにふれてはいても,ハーフウエイハウスの名は見いだされない。著者自身がこの名を初めて聞いたのは,1958年米国の国立精神衛生研究所を訪問したおりで,「極度に攻撃的な児童」に関するFritzRedlの研究の一環として,これらの少年のための学校とともにハーフウエイハウスとよばれる施設があり,女性の作業療法者が運営にあたつていた。ハーフウエイというのは「中間」であり,「動き」を意味するとRedlが説明したのを記憶している。
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