Japanese
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研究と報告
LSD幻視時の脳波変化について
Electroencephalographic Changes during the LDS Intoxication
岡嶋 喜代子
1,2,3
K. Okajima
1,2,3
1北海道大学医学部精神医学教室
2国立札幌病院精神神経科
3現在:公立豊岡病院精神神経科
1Dept. of Neuropsychiat., Hokkaido Univ., School of Medicine
2Neuropsychiatric Clinic, Sapporo National Hospital
pp.883-887
発行日 1963年11月15日
Published Date 1963/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200631
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I.まえがき
LSD(Lysergic acid diethylamide)による実験精神病の症状は,Stoll(1947)23)がまず第1に指摘しているように,薬物による外因性精神症状であることは明らかであり,当然意識障害の存在が考慮されてよいと思われ,事実各報告の症状記載にも夢幻状態,酩酊状態,意識の変容などの言葉で現わされる意識の障害がとりあげられている。
一方これとともにLSD精神障害のうちで注目されるのは,特異な幻視の出現であり,これら意識の問題と幻視のふたつをとりあげ,脳波上の立場から考察をすすめることは興味がある。
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