Japanese
English
研究と報告
Ethosuximide(Epileo)のてんかんに対する使用経験
Clinical Use on Epilepsy with Ethosuximide (Epileo)
田所 靖男
1
,
岡田 保
1
,
小池 憲二
1
,
野島 精二
1
Y. Tadokoro
1
,
T. Okada
1
,
K. Koike
1
,
S. Nojima
1
1名古屋大学医学部精神医学教室
1Dept. of Neuro-psychiat., School of Med., Nagoya Univ.
pp.161-166
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200808
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I.緒言
新しい抗てんかん剤α-ethyl-α-methyl succinimide(Ethosuximlde,pM 671,Zarontin)はZimmermanとBurgemeisterによるsuccinimide誘導体の系統的研究のなかで,Milontin,Celontinについで研究せられ,小発作に著効を呈すること,および副作用の少ないことが示され,以降各国において追試され,いずれも本剤が小発作に有効であることが指摘されている(第1図)。
従来小発作の治療薬としては,Oxazolidine誘導体のtrimethadione(ミノアレビアチン)やphenobarbitalが有効とされてきた。それらが無効である場合,あるいは副作用―とくにtrimethadioneにおいて認められる重篤な副作用(白血球減少症,剥脱性皮膚炎,腎臓障害)がある場合にとつて代わるべき薬剤が存在しなかつた。
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