Japanese
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研究と報告
催眠の精神生理学的研究—第1報 催眠によるMinor Tremorの変化
Psychophysiological study on hypnotic state: Report I. The study of minor tremor during hypnotic state.
名尾 智等
1
Chito Nao
1
1久留米大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Kurume Univ.
pp.617-621
発行日 1963年8月15日
Published Date 1963/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200595
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Ⅰ.はじめに
催眠によつて心理的機能に変化が現われるばかりでなく,また生理的機能の諸領域にも変化がみられることは,最近相ついで報告されている。したがつて催眠状態は単なる心理的現象としてだけでなく,すでに精神生理的な現象として研究されているが,これらのさまざまな変化は,主として情動の変容による自律神経系の変化に基因すると推定されている。
また最近,自律神経系とMinor Tremorとは密接な関連があることがわかり,自律神経系の変化の指標としてMinor Tremorによる研究がこころみられつつある。よつて催眠の精神生理学的研究の一環として,本研究を行なつた。
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