Japanese
English
研究と報告
いわゆる“先天性失語”の言葉に対する聴覚的把握と発語運動
The Relationship between Auditory Perception and Speech Movement Observed in the Boys of so-called "Congenital Aphasia"
後藤 弘
1
H. Goto
1
1日本大学医学部神経科教室
1Neuropsychiatric Dept., Nihon Univ., School of Med.
pp.451-453
発行日 1963年6月15日
Published Date 1963/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200570
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.序言
言葉の聴覚的把握や理解にさいして,また文字の理解にさいして,発語運動的要素が重要な役割をはたしていることを,著者は若干の小実験を通じて明らかにしようとつとめ,その結果を拙著1)および前号の「失語における言葉の聴覚的把握について」に報告した。
それらのさいに被検者として選んだのは,正常幼児,聾児,正常成人,聾者,運動性および感覚性失語の患者,であつたが,今回は出生以来,言葉の理解および発語の欠陥をもつ症例について同様の趣旨で小実験を行なつたので,その結果を簡単に報告したい。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.