Japanese
English
動き
病院精神医学の現況
A Present Conditions of Group-therapy in Hospital
井上 正吾
1
Sh. Inoue
1
1三重県立高茶屋病院
pp.261-265
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200428
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Ⅰ.病院精神医学懇話会の歴史
1)発足の主旨
病院精神医学懇話会発行の「病院精神医学」第1集のまえがきに,会長の関根真一博士はつぎの言葉を書いておられる。「すなわち現代の精神病院は患者の治療の場であるとともに,きわめて有意義なる治療の器具としてその機能を発揮しなければならぬことが強く要求されるにいたつた。その観点から精神病院に勤務するものはつねに,患者を対象とし建物ならびにそこに従事する人的構成に対し,精神医学を基底とした研究をおしすすめていかなければならない。従来これらの研究について関心はもたれていたが,最近その発展の必要性が叫ばれるにいたつたので同志のものが相はかり病院精神医学懇話会なるものを誕生せしめた。」
この趣旨を実現させるべく5年前に,前田忠重,管修上田守長,元吉功,江副勉,野口晋二,青木義治,岡田敬蔵,松本胖,小林八郎の諸氏が運営委員となり,関根真一氏を委員長として,会を発足させられたのである。
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