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研究と報告
精神神経症に対するTHÉRALÈNE(6549 R. P.)の使用成績
Clinical effect of THÉRALÈNE (6549 R. P.) on psychoneurotic patients
北嶋 省吾
1
,
高橋 幸彦
1
1大阪日生病院神経科
1OSAKA NISSEI HOSPITAL
pp.255-259
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200427
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Ⅰ.緒言
クロールプロマジンの出現以来,精神科領域では薬物療法の一時代がひらかれ,精神科医は過去10ヵ年に記憶も不可能なほどの新しい精神薬剤を迎えた。臨床的スクリーニングの結果,なんらかの特徴をもつた薬物は残され,あまり特徴のないものでしかもさきに市販された薬物にまさる点のないような物質は,スクリーニングの末にかえりみられなくなりついには落伍していつた。
精神科医は新薬に相当食傷ぎみではあるが,構造上従来の薬物と大同小異であるだろうと関心をもたないでいたものの中に案外個性のある臨床効果がみつけられることもあつて,まつたく無関心でいるわけにもゆかないのが現況である。
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