Japanese
English
研究と報告
視空間失認および種々の病巣発作(右頭頂後-頭葉症候群)を呈した1例
Über einen Fall von räumlicher Agnosie mit verschiedenen Herdanfällen
大橋 博司
1
,
木村 敏
1
H. Ohashi
1
,
B. Kimura
1
1京都大学精神医学教室
1psychiatrischen Klinik der Universität Kyoto
pp.785-789
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200372
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ここに報告する症例は右中大脳動脈領域の血管性障害(おそらくThrombangiitis dbliterans)により視空間失認と種々の病巣発作をきたしたものである。最近の臨床脳病理学の主要テーマが大脳半球優位の問題とか右半球症候群などに集中しているので,本例もそれに関連して報告するわけである。本症例との類似例としてはわれわれがすでに報告した視空間失認の数例や,さらに最近本誌に記載された浅野らの症例,井村らの症例をあげることができる。これらの症例との異同についてはのちにふれる。
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