Japanese
English
研究と報告
慢性麻薬中毒者におけるNallineおよびDaptazolの使用経験
Chnical application of Nalline and Daptazol in narcotic drug addiction
藤田 千尋
1
,
高橋 義人
1
,
遠藤 四郎
1
,
佐々木 三男
1
C. FUJITA
1
,
Y. TAKAHASHI
1
,
S. ENDO
1
,
M. SASAKI
1
1慈医大神経科
1Dept. of Neurol & Psychiat. Tokyo Jikeikai Shool of Med.
pp.499-505
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200341
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Morphine antagonistとして知られているN-allylnormorphine(Nallin)3〜4mgおよび2:4Diamin-5-phenylthiazole Hydrochloride(Daptazol)150mgを主としてMorphine,Heroinの慢性中毒者に試用した結果,つぎのごとき成績をえた。
(1)中毒者で,禁断症状出現前の例(A群)ではNalline注射後その過半数に欠伸,流涙,鼻漏,発汗,悪寒,せんりつ,鵞皮,振戦などの禁断症状を認めた。
(2)すでに禁断症状を経過している例(B群に)おいては,半数に禁断症状を認め,その症状の程度は弱かつた。
(3)Daptazo1使用例においては,その約1/3に禁断症状を認めたにすぎなかつた。
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