Japanese
English
研究と報告
精神科領域における7044RPの使用経験
Clinical Application of 7044 R. P. in Psychiatry
江副 勉
1
,
蜂矢 英彦
1
T. EZOE
1
,
H. HACHIYA
1
1東京都立松沢病院
1Matsuzawa Mental Hospital of Metropolitan Tokyo
pp.723-727
発行日 1959年10月15日
Published Date 1959/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200146
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Ⅰ.まえがき
精神科領域における薬物療法は,Phenothiazine系薬物,Rauwolfia Serpentina,Meprobamateなど,いわゆる精神安定剤の導入以来,諸種衝撃療法にとつてかわつた感がある。しかし,これらの薬物療法によつて,あらゆる精神症状が軽快するというわけにはいかない。ここに,さらに新たな薬剤の期待される余地がある。
最近Phenothiazine系薬物の1つとして登場したLevomepromazine(以下LM)は,2,3の点で注目すべき薬物と思われる。その理由の第1は従来の薬物では無効か,あるいは著効を挙げえなかつた例に対しても,かなり顕者な効果を示す場合があつたこと,第2は,その副作用の1つである傾眠作用を,有効に利用できることである。
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