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特集 大学生とメンタルヘルス―保健管理センターのチャレンジ
大学生の不登校をめぐって
A Study of the School Non-attendance of the University Student
小柳 晴生
1
Haruo OYANAGI
1
1元・香川大学保健管理センター
1Formerly, Health Center, Kagawa University, Takamatsu, Japan
キーワード:
School non-attendance
,
University student
,
Change of life
Keyword:
School non-attendance
,
University student
,
Change of life
pp.399-404
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102715
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不登校に関連する大学生の心性について
1960年代後半から70年安保闘争をはさんで,留年についての研究調査が盛んに行われるようになった。学生運動で激しく異議申し立てをする学生の裏に,静かに沈潜していく学生の存在があり,それが留年の増加という形で現れ始めたのである。この中には,今から見れば「不登校」とされる学生が少なからず含まれていたのかもしれない。
こうした研究の中から,1968年丸井5)によって「意欲減退学生」が,1978年には笠原4)により「退却神経症ステューデント・アパシー」という概念が提唱された。「モラトリアム人間」10)という表現が使われたのもこの頃である。
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