オピニオン 精神科医にとっての精神療法の意味
精神療法に対する精神科医の視座
中村 敬
1,2
1東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科
2森田療法センター
pp.836-839
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102546
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はじめに
認知行動療法,精神分析的精神療法,あるいは森田療法のように一定の治療理論と技法に基づく狭義の精神療法にあっては,医師と臨床心理士など他職種の治療者との間にことさらの区別を設けてはいない。それでは精神療法に対する精神科医独自の視座とは何だろうか。ここでは精神療法を,「患者(クライアント)の苦悩を軽減するために行われる主として言語的な関わり」という程度の広い意味に解して,さしあたり思いつくことを述べることにする。
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