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私のカルテから
躁状態の経過中に好訴性の症状を呈した双極性障害の2症例
Two Cases of Bipolar Disorder with a Complaint During the Course of Manic State
大野 京介
1
Kyousuke OHNO
1
1大野クリニック
1Ohno Clinic, Osaka, Japan
pp.293-295
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102408
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はじめに
双極性障害の躁状態のときには,生気感情の亢進に伴い感情,意欲・行動,思考,身体面に症状が現れる。とりわけ意欲・行動面においては活動性が亢進し他人に干渉し,無作法で自己の正当性を頑固に主張する1,4)。今回,躁状態の経過中に,社会正義を唱え,いわゆるクレイマーのごとく好訴的な症例を2例経験したので報告し,共通する特徴などにつき考察する。なお,個人情報保護のため症例の細部には変更を加えた。
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