Japanese
English
特集 裁判員制度と精神鑑定
精神鑑定における高次脳機能検査の取り扱い
Neuropsychological Assessment in the Court
村松 太郎
1
,
中根 潤
2
,
伊藤 樹
3
,
小口 芳世
1
Taro MURAMATSU
1
,
Jun NAKANE
2
,
Tatsuru ITO
3
,
Yoshiyo OGUCHI
1
1慶應義塾大学医学部精神神経科
2下総精神医療センター
3東京青梅病院
1Department of Psychiatry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
2Shimofusa Psychiatric Center
3Tokyo Ome Hospital
キーワード:
Criminal responsibility
,
Expert witness
,
Frontal lobe
,
Higher brain function
Keyword:
Criminal responsibility
,
Expert witness
,
Frontal lobe
,
Higher brain function
pp.955-963
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101993
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
精神の障害により,犯行時,「良いことか悪いことかを判断する能力」「自分の行動をコントロールする能力」が全くなかったか,または,著しく減退していたか。
「責任能力」という言葉を初めて聞くかもしれない裁判員に,法廷で呈示される文章の1例である。上記,「全くなかった」であれば,心神喪失で責任能力なし,よって無罪。「著しく減退していた」であれば心神耗弱で限定責任能力,よって減刑。このように説明されるのが通例である。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.