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私のカルテから
Lamotrigineの使用により攻撃性が軽減した精神遅滞合併後頭葉てんかんの1例
A Case of Occipital Lobe Epilepsy with Mental Retardation Improved in Aggression by Lamotrigine
大島 智弘
1
,
加藤 悦史
1
,
加藤 裕子
1
,
野口 貴弘
1
,
田所 ゆかり
1
,
深津 尚史
1
,
兼本 浩祐
1
Tomohiro OSHIMA
1
,
Etsushi KATO
1
,
Hiroko KATO
1
,
Takahiro NOGUCHI
1
,
Yukari TADOKORO
1
,
Naofumi FUKATSU
1
,
Kousuke KANEMOTO
1
1愛知医科大学精神科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Aichi Medical University, Aichi, Japan
pp.91-93
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101561
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はじめに
Lamotrigineは幅広い有効スペクトラムを持つ抗てんかん薬であり,わが国では「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む),強直間代発作,Lennox-Gastaut症候群における全般発作」に対し適応がある。発作抑制のみならず,てんかん患者の精神症状や行動,QOLの改善効果も報告されており4),てんかん治療において今までにないプロフィールを持つ薬剤であるといえる。今回我々は,家庭での暴力行為のため入院となり,入院後lamotrigineを使用し,てんかん性不機嫌症状が軽快した精神遅滞合併後頭葉てんかんの症例を経験したので報告する。
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