動き
「第18回日本臨床精神神経薬理学会・第38回日本神経精神薬理学会合同年会」印象記
大森 哲郎
1
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部精神医学分野
pp.296-297
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101388
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第18回日本臨床精神神経薬理学会と第38回日本神経精神薬理学会の初めての合同年会が,2008年10月1~3日の3日間,品川プリンスホテルにおいて,「グローバル時代における基礎と臨床のクロストーク」をテーマとして開催された。前者の会長は東京女子医科大学医学部精神医学教室の石郷岡純主任教授,後者の会長は広島大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経医科学の山脇成人教授が担当された。
この2つの学会は,それぞれ精神科薬物療法の臨床領域と基礎領域を主たる研究対象とするもので,両者の関係は密接不可分である。両学会長のあいさつ文を引用すれば,「薬物療法の発展は,優れた治療薬となりうる物質の基礎的な薬理作用の検討と,その薬物の利点を最大限に引き出す使用法を検証していく臨床薬理学が,車の両輪となって相互に刺激しあいながら進んでいくもの」なのである。関係者の長年の念願の合同年会がとうとう実現したのは,まさに画期的であり,記念すべき大会となった。しかも参加者は1,600名に迫る大盛会である。両会長の英断と尽力に敬意を表するとともに,合同年会の実現を支援された日本臨床精神神経薬理学会の兼子直理事長と日本精神神経薬理学会の樋口輝彦理事長にもお礼を申し上げたい。
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