動き
「第20回日本臨床精神神経薬理学会・第40回日本神経精神薬理学会合同年会」印象記
成田 年
1
1星薬科大学薬品毒性学教室
pp.302-303
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101823
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2010年9月15~17日,仙台国際センターにおいて第20回日本臨床精神神経薬理学会・第40回日本神経精神薬理学会合同年会が開催された。第20回日本臨床精神神経薬理学会は,山形大学医学部精神医学講座の大谷浩一先生が,第40回日本神経精神薬理学会は,東北大学大学院医学系研究科精神・神経生物学分野の曽良一郎先生が大会長を務められた。本年で3回目となる合同年会では,両学会が協力してさらなる社会的使命を果たすという願いから「次世代の精神薬理学を目指して―こころの診療と脳科学への貢献―」をメインテーマに掲げ,基礎と臨床が相互に刺激し活発な議論が展開された。
本大会は,学生や若手研究者,精神科専門薬剤師を目指す薬剤師を対象とした精神薬理学公開集中講座をはじめ多くの教育企画が開催され,次世代の精神薬理学を担う人材の知識基盤の確立に力が注がれていた。また特別講演では,両大会長がそれぞれ司会を務められ,Karolinska University HospitalのLeif Bertilsson先生から「History of pharmacogenetics in relation to clinical psychopharmacology」と題して,一方,National Institute on Drug AbuseのGeorge R Uhl先生からは「Genome wide association data and Neuropsychopharmacology」と題して,精神科疾患と遺伝子多型との関連性を理解するための重要な考え方を提示していただいた。
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