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編集後記
K. K.
pp.416
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101201
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今回の巻頭言を慶應大学名誉教授の保崎先生にお願いした。私たちの大先輩が最近の精神医学をどのように感じておられるかをうかがえるのはありがたいことである。ここのところ臺先生と新福先生に巻頭言にご登場いただいたが,これからも老大家の先生方に巻頭言に再登場いただきたいものである。
さて,保崎先生が今回の巻頭言のはじめにICD分類が出た当時の当惑を率直に述べられているが,私自身も同じような戸惑いを感じ,「最近になって違和感が強くなってきた」と述べられているように,私も同じ感想を持っている。長く大学を離れていた私にとっては,ICDやDSMが重視されるようになって,随分違和感を覚えたものである。ところが,大学の教授に選ばれてからは,若い医師の教育上,そうは言っておれず急いで勉強したものである。最後まで違和感を抱き続け,大学を退職した今もそれを抱き続けている。
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