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特集 新医師臨床研修制度の課題―求められる医師像と精神科卒後教育の役割
前近代性からの脱却を目指して―精神科卒後研修が鍵を握る医師の将来像
Opinions concerning New Medical Doctor's Mandatory Clinical Training System from the Standpoint of Patients
高橋 真理子
1
Mariko TAKAHASHI
1
1朝日新聞
1Asahi Shimbun
キーワード:
The trainee doctor as worker
,
Internship
,
Outdated ways of thinking
,
Prejudice
,
Society's expectation of the doctor
Keyword:
The trainee doctor as worker
,
Internship
,
Outdated ways of thinking
,
Prejudice
,
Society's expectation of the doctor
pp.389-391
発行日 2003年4月15日
Published Date 2003/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100879
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関西医大の研修医過労死
1998年8月16日,一人の研修医がアパートの自室で急死した。その年,関西医科大学附属病院耳鼻咽喉科に研修医として入局した森大仁(もり・ひろひと)さんだ。翌日,森さんの部屋を訪れた家族によって発見された。
3月に関西医科大学を卒業し,国家試験に合格したばかりの26歳。身長180センチ,体重80キロという恵まれた身体を活かし,陸上選手として活躍していた。だが,急死する1か月くらい前,勤務中に手を胸に当てて苦しそうにしている姿を先輩医師が目撃している。同僚も,「胸が苦しかった」と森さんが漏らすのを聞いた。
25年にわたり社会保険労務士として働いてきた森さんの父親は,息子の様子や勤務状況から「過労による労災」と直感。勤務状態を示す研修記録や給与明細など資料を集め,大学を相手取って提訴に踏み切った。
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