Japanese
English
短報
ペロスピロンが著効した皮膚寄生虫妄想を呈した統合失調症の1例
A Case of Schizophrenia with Delusion of Parasitosis Responded to Perospirone
奥川 学
1
,
延原 健二
1
,
吉村 匡史
1
,
木下 利彦
1
Gaku OKUGAWA
1
,
Kenji NOBUHARA
1
,
Masafumi YOSHIMURA
1
,
Toshihiko KINOSHITA
1
1関西医科大学精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Kansai Medical University
キーワード:
Atypical Antipsychotics
,
Delusion of Parasitosis
,
Perospirone
,
Schizophrenia
Keyword:
Atypical Antipsychotics
,
Delusion of Parasitosis
,
Perospirone
,
Schizophrenia
pp.733-735
発行日 2004年7月15日
Published Date 2004/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100519
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はじめに
皮膚寄生虫妄想は,現実には実在しないにもかかわらず,虫が皮膚を這い回り,刺したり,噛んだりするような皮膚の異常感覚を訴え,寄生虫症に罹患しているという妄想内容を呈する疾患である。その治療に関しては,強固な妄想的確信に加えて高齢者に対する抗精神病薬の副作用のため難渋することが多い9)。
今回我々は,「皮膚寄生虫妄想」を呈した統合失調症の1例を経験し,その治療にペロスピロンを処方したところ著効したので若干の考察を加えて報告する。
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