Japanese
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私のカルテから
肺塞栓を合併したうつ病に電気けいれん療法が有効であった1例
A Case that Electroconvulsive Therapy was Effective in Depressed Patient with Pulmonary Embolism
加藤 幸恵
1,2
,
野田 寿恵
1,2
,
坂本 英史
1
,
菅原 重忠
3
,
秋山 剛
1
Yukie KATO
1,2
,
Toshie NODA
1,2
,
Hideji SAKAMOTO
1
,
Shigetada SUGAWARA
3
,
Tsuyoshi AKIYAMA
1
1NTT東日本関東病院精神神経科
2現,健康事業総合財団東京顕微鏡院
3NTT東日本関東病院循環器内科
1Department of Neuropsychiatry, NTT East kanto Medical center
2Center for Health Care and Public Concern
3Department of Cardiovascular System, NTT East Kanto Medical Center
pp.999-1001
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100737
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はじめに
精神科電気けいれん療法は,自殺企図などの緊急的処置が必要な状態,薬物抵抗性のうつ病に対して適応が検討されている。近年では,総合病院精神科を中心に告知同意を得たうえで,全身麻酔下で施行されている(modified electroconvulsive therapy;以下mECT)。mECT注)は,従来の有けいれん通電療法に比べると安全性が向上したが,心臓血管系への危険には十分に注意を払い施行する必要がある。
うつ病の入院加療中に肺塞栓症を合併し,肺塞栓の治療後もうつ状態が遷延し自殺企図に至った症例を経験した。身体的リスクを循環器内科医と十分に検討したうえで,家族からの告知同意を得てmECTを施行した。その結果が良好であったので報告する。
なお,本発表については,患者本人の了解を得ている。
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