Japanese
English
研究と報告
アルコール依存症における頭部外傷の検討
Alcohol Dependent Patients with Head Traumatic Events
竹内 暢
1,3
,
内村 直尚
1
,
大島 博治
2
,
大島 正親
2
,
小鳥居 湛
4
,
前田 久雄
1
Noboru TAKEUCHI
1,3
,
Naohisa UCHIMURA
1
,
Hiroharu OHSHIMA
2
,
Masachika OHSHIMA
2
,
Tatayu KOTORII
4
,
Hisao MAEDA
1
1久留米大学医学部神経精神医学講座
2大島病院
3横須賀市立うわまち病院
4小鳥居諫早病院
1Department of Neuropsychiatry, Kurume University Hospital
2Ohshima Hospital
3Yokosuka General Hospital Uwamachi
4Kotorii Isahaya Hospital
キーワード:
Alcohol
,
Dependent
,
Head injury
Keyword:
Alcohol
,
Dependent
,
Head injury
pp.967-971
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100731
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録
5年間に頭部外傷を主訴に救急入院した500例中,アルコール依存症と診断された9症例(男性6人,女性3人)について検討した。これらの患者は,多量長期の飲酒歴を有し,入院直前まで飲酒していた。特に女性例は,今回の受診で初めてアルコール依存症と診断された。離脱症状は,ミアンセリン40~150mg/日投与にて症状出現2~8日後には改善を見せ,経過中の二次性抑うつ状態は1例にのみ出現した。頭蓋内病変の合併症は6症例にみられたものの,入院時のGCSと頭部画像所見の重症度の相関性は乏しく,アルコール問題を有するものには,早期の画像診断が重要であると考えられた。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.