Japanese
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研究と報告
著明な低体重を呈したアスペルガー障害の1例
A Young Female Patient with Asperger's Disorder Complicated Low Body Weight
斉藤 陽子
1
,
瀬口 康昌
2
Yoko SAITO
1
,
Yasuhisa SEGUCHI
2
1兵庫県こころのケアセンター
2独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター
1Hyogo Institute for Traumatic Stress
2National Hospital Organization Hizen Psychiatric Center
キーワード:
Autism
,
Asperger's Disorder
,
Anorexia nervosa
,
Underweight
Keyword:
Autism
,
Asperger's Disorder
,
Anorexia nervosa
,
Underweight
pp.1299-1305
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100601
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抄録
今回我々は,著明なるいそうを呈したアスペルガー障害の症例を経験した。症例は18歳女性で,幼児期より偏食が目立ち,集団行動がとれなかった。15歳より糖尿病や脂肪肝などの発症を恐れ,不食,低体重となり,数か所の病院で摂食障害として入院治療を受けた。X年1月26kgで当院入院後,障害の特性に配慮した環境を設定し,また栄養士とともに個別の献立の作成を行い,栄養学的知識の学習をすすめた。その結果,摂取できる食品が増えていき,体重も増加した。また,入院中の対人場面でのさまざまな出来事を通して,有用な行動を身につけ,X+1年7月38.5kgで退院した。自閉症圏障害と低体重の合併についてさらに文献的考察を加えて報告する。
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