オピニオン 心神喪失者等医療観察法の論点をめぐって
医療観察法治療適合性の判定:4次元モデル
平野 誠
1
,
村上 優
1
,
須藤 徹
1
1独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター
pp.799-801
発行日 2004年8月15日
Published Date 2004/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100528
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2003年7月に心神喪失者等医療観察法(以下新法)が公布され,その施行へ向けた準備がなされている。法案成立への過程で修正された新法下での入院等の要件は,一義的には再犯防止ではなく「触法精神障害者への医療の必要性」が中心的な要件であり,あくまで社会復帰のための制度であることが明確化された。筆者は,この新しいシステムの中で指定医療機関として対象者の治療を実際に担っていく(であろう)臨床の立場から意見を述べてみたい。
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