Japanese
English
研究と報告
過食症に対する集団療法を中心とした入院治療
Inpatient Treatment by Group Therapies for Bulimia Nervosa
鈴木 健二
1
,
武田 綾
1
,
竹村 道夫
2
,
村山 昌暢
2
,
樋田 洋子
2
Kenji SUZUKI
1
,
Aya TAKEDA
1
,
Michio TAKEMURA
2
,
Masanobu MURAYAMA
2
,
Yoko HIDA
2
1国立病院機構久里浜アルコール症センター
2赤城高原ホスピタル
1Kurihama Alcoholism Center
2Akagi Kohgen Hospital
キーワード:
Bulimia nervosa
,
Group therapy
,
Inpatient treatment
,
Addiction model
Keyword:
Bulimia nervosa
,
Group therapy
,
Inpatient treatment
,
Addiction model
pp.715-721
発行日 2004年7月15日
Published Date 2004/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100517
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抄録
この研究は,過食症に対して集団療法を中心とした入院治療を行っている2つの病院の共同研究である。2つの病院の治療スタッフが集まり治療の原理と方法について議論し,過食症はアディクションモデルで説明できること,入院治療においてはアルコール依存症の治療技法を応用できることを確認した。また2つの病院の1年間の入院患者の分析を行い,対象患者は年齢が高く,慢性化していてさまざまな精神科合併症を抱えていることが共通していた。結論として,集団療法を中心とした過食症に対する入院治療は,過食症に対する従来からの消極的な入院とは異なる積極的入院治療のひとつのモデルとなりうることを示した。
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