オピニオン PTSDをめぐって
心因性精神障害にエビデンスを求めて
加藤 進昌
1
1東京大学大学院医学系研究科精神医学
pp.458-459
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100481
- 有料閲覧
- 文献概要
PTSDがDSM-Ⅲによって定義(1980)されてからすでに20余年が経過した。最近ではこの診断名が医学界よりもむしろマスコミで汎用されるほどに市民権を得てきている反面,その概念の「混乱」や,時には疾患概念の存在そのものについて,特にわれわれ精神科医の間に疑念が依然根強いように思う。このあたりがPTSDを編集委員会がオピニオンに取り上げた所以かなと考えている。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.