Japanese
English
私のカルテから
Tandospironeの追加投与が強迫症状の改善に有効であったと考えられた統合失調症患者の1例
Combining with Tandospirone for Schizophrenic Patients with Obsessive-compulsive Symptoms:A case report
山本 暢朋
1
,
織田 辰郎
1
Nobutomo YAMAMOTO
1
,
Taturo ODA
1
1独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター精神科
1Department of Psychiatry, National Hospital Organization Shimohusa Psychiatric Medical Center
pp.451-453
発行日 2006年4月15日
Published Date 2006/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100256
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
統合失調症に強迫症状が出現しやすいことは古くから注目され,発症期または残遺期に観察される頻度は高いと考えられる4)。Tandospironeは本邦に唯一上市されているazapirone系抗不安剤であるが,benzodiazepine系抗不安薬とは異なり5HT1A agonistとしての薬理作用を有するため,強迫性障害などに対しても増強作用を認めるとの報告がある。今回我々は,治療に抵抗を示した強迫症状に対しtandospironeの追加投与が有効であった統合失調症の症例を経験したので報告する。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.