Japanese
English
紹介
ポール・ギロー病院処遇困難精神障害者病棟見学記―主として司法精神医療の観点から
A Tour of “CHS Paul-Guiraud”
恩田 浩一
1,2
,
加藤 敏
2
,
宮田 善文
3
,
杉山 久
4
Koichi ONDA
1,2
,
Satoshi KATO
2
,
Yoshifumi MIYATA
3
,
Hisashi SUGIYAMA
4
1国際医療福祉病院精神神経科
2自治医科大学精神医学教室
3上都賀総合病院精神神経科
4佐野厚生総合病院精神神経科
1Department of Psychiatry, International University of Health and Welfare Hospital
2Department of Psychiatry, Jichi Medical School
3Department of Psychiatry, Kamitsuga General Hospital
4Department of Psychiatry, Sano Kosei General Hospital
キーワード:
French psychiatry
,
Forensic psychiatry
,
Informed consent
Keyword:
French psychiatry
,
Forensic psychiatry
,
Informed consent
pp.199-203
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100214
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
2005年5月27,28日にパリで日仏医学コロックが開催された。この機会を利用し,日仏医学会日本側の申し出を受けるかたちでパリの主要な精神科病院を見学する企画が実現し,約20名の日本人医師が参加した。訪問したのは,エスキロール病院(5月26日),サルペトリエール病院(5月26日),ポール・ギロー病院(5月27日)の3施設で,いずれもフランス精神医学・医療の歴史において重要な役割を果たしてきた施設である。
ポール・ギロー病院は処遇困難精神障害者を専門的に治療する病棟を有しており,今回の見学ではその治療施設を詳細に見学し,入院患者と真直に接する機会も与えられるなど,参加者にとっては大変貴重な経験となった。わが国では2005年7月15日に心神喪失者医療観察法が施行されてまだ日が浅いが,司法と精神医療にまたがる領域でのフランスの取り組みは我々にとって示唆に富むものであり,以下に報告する。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.