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資料
小林八郎 前線における二,三の精神病学的観察。昭和19年9月15日 東京帝大精神病学教室,軍事保護院・武蔵療養所
Psychiatric Observations at the Warfront 1944
臺 弘
1
Hiroshi UTENA
1
1坂本医院
1Sakamoto Clinic
キーワード:
War neurosis
,
PTSD
,
Death-anxiety
Keyword:
War neurosis
,
PTSD
,
Death-anxiety
pp.1317-1321
発行日 2005年12月15日
Published Date 2005/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100156
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紹介:臺 弘(坂本医院,埼玉・新座)。この報告は,昭和19(1944)年9月下旬に南洋のパラオ諸島の戦場で,小林八郎から臺に届けられた軍事便の複写である(図1)。この便を受けた当時の状況は,臺 弘の著書『誰が風を見たか』(星和書店,pp109~110,1993)に述べられている。この公表は著者(1912~1992)の遺言によるものではないが,臺は小林の生前に発表の意図を聞いており,機会を逸して今日に至っていた。近頃,中井久夫,加藤寛 訳,Kardiner A 著『戦争ストレスと神経症』(みすず書房,2004)などに接して,前線現場からの精神医学的報告がわが国にないことに気づき,手許に残された小林の書簡の公表に意味があると考えたので紹介した。 なお軍事便の初頁と臺の当時の手帳からのパラオ諸島の地図のコピー(図2)を参考までに附記した。
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