Japanese
English
Bedside Teaching
Churg-Strauss症候群の心筋障害
Myocardial Involvement in Churg-Strauss Syndrome
山田 奈美恵
1
,
森田 啓行
1
,
永井 良三
1
Namie Yamada
1
,
Hiroyuki Morita
1
,
Ryozo Nagai
1
1東京大学大学院医学研究科循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo Graduate School of Medicine
pp.465-470
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902287
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はじめに
気管支喘息は,日常の診療において遭遇する疾患のなかでも頻度は高く,内科医であれば誰しも必ず経験する疾患の一つである.しかし,その背景にあるアレルギー体質からは様々な病態が生じ,他臓器も含み重大な障害を引き起こすことがある.また,それを見逃すこと,発見が遅れたことで治療の時期を逸した場合,時に致命的になることもある.そのため,これらの気管支喘息に関連するアレルギー性病変の病態についての知識と理解は必要であり,常にそのような病態の出現の可能性も心にとめておくことが必要である.
今回,そのような全身に障害を来すアレルギー性疾患のひとつであるChurg-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫性血管炎)において,合併した場合の致命率が高い心筋障害について,その病態生理,診断,治療,予後などについて述べる.
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