増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬
代謝・栄養障害薬
スタチン系製剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
澤野 充明
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.284-289
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225460
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Question & Answer
Q コレステロール値さえ下げられれば,スタチンではなく他の脂質降下薬でもよいのでしょうか?
A ファーストラインはスタチンであり,副作用らしき症状がみられた場合,スタチンの種類を変えることで対応し,スタチンは継続すべきです.他の脂質降下薬でエビデンスが唯一示されている経口薬は,スタチンと併用した際のエゼチミブ(ゼチーア®)のみとなっています.皮下注ではエボロクマブ(レパーサ®皮下注140mgシリンジまたはペン)がありますが,基本的にスタチンを使用しても脂質低下が不十分,あるいは動脈硬化リスクが高いにもかかわらずスタチン不耐症で脂質レベルが高い患者が対象となります.
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