Japanese
English
Bedside Teaching
OrthopneaとOrthodeoxia
Orthoprlea and Orthodeoxia
小林 一郎
1
Ichiro Kobayashi
1
1東海大学医学部内科
1Department of Medicine, Tokai Universitv School of Medicine
pp.893-898
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901759
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はじめに
生体機能は,さまざまな形で重力の影響を受けている.呼吸器系の機能も,肺気量,肺内血流分布,横隔膜,胸郭系,さらには気道抵抗の変化など,重力によって著しく影響を受けていることが知られている.このことは,呼吸器系においては体位が,その機能に重大な影響を及ぼすことを意味している.
臨床的には,肺機能検査を立位,坐位,仰臥位のどの体位で行うのか,動脈血の採血をどの体位で行うのか,急性および慢性呼吸不全患者の呼吸管理をどの体位で行うのが理論的によいのかなどの問題が,体位と関連して存在している.「Orth—opneaとOrthodeoxia」は,ともに体位変換に伴う自覚症状および動脈血酸素分圧の変化であり,両者とも臨床的に,疾患の鑑別などの点で,その病態生理を理解することは重要である.
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