Japanese
English
Bedside Teaching
CAMIAT, EMIAT, DIAMONDから学んだこと
Interpretation of Results of CAMIAT, EMIAT, DIAMOND
飯沼 宏之
1
Hiroyuki Iinuma
1
1心臓血管研究所内科
1The Cardiovascular Institute
pp.585-590
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901709
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はじめに
最近,欧米では薬物治療やインターベンションにより,本当に生命予後改善効果や心疾患〜心事故発生率の減少効果が得られるか否かを,長期にわたって偽薬と比較し,真の薬効の有無を科学的に判定しようとする大規模比較試験(メガトライアル)が盛んに行われるようになり,その成績が次々と発表されつつある.心疾患の薬物治療に際しても,evidence-basedということで,これらの成績を参考にした薬剤選択をしないといけないようになってきた.
ここではIII群抗不整脈薬についてのメガトライアルで,最近その成績が明らかにされたCAMIAT, EMIAT, DIAMONDの結果について紹介してみたい.欧米人での調査結果をそのまま日本人に適用することに問題がないわけではないが,日本の社会情勢は上記のごときメガトライアルを許すような環境では全くなく,同様の調査実施は不可能と考えられるので,これらの結果を無修正で受け入れる以外手だてはないのである.
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