Japanese
English
解説
RR間隔—連結期と心室性期外収縮
The Relationship between the RR and Coupling Intervals in Various Type of Ventricular Premature Contractions
猪岡 英二
1
,
高橋 孝
1
Eiji Ino-oka
1
,
Takashi Takahashi
1
1大泉記念病院循環器科
1Department of Cardiology, Ohizumi Memorial Hospital
pp.1163-1169
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901158
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はじめに
心室性期外収縮(PVC)は心室頻拍,ひいては心室細動による心臓性急死を生ずる危険性が高いものから,まったく危険のない例まで様々で,これをどのように鑑別し対応すべきかは大きな問題である.
ホルター心電計の普及は,この問題を解決するものと期待されたが,不整脈の検出は比較的容易になったが,そのなかからいわゆる致死性不整脈を予測し,これを予防することは困難で,一般には単なるモニターとして用いられるにとどまっている.
しかし近年,心室性不整脈の発生機序とその特性が実験的に明らかにされ,そのなかでもRR間隔(Basic Cycle Length)と連結期関係や,RR間隔に基づく不整脈発生頻度関係(心拍依存性)がPVC発生機序により様々な特徴を示すことが知られてきた.
このような特徴を利用して電気生理学的検索によりその機序や予後を知ろうとする試みがなされ,またホルター心電図の解析により推定できる可能性も模索されている.
本稿ではまず心室性期外収縮の発生機序につき述べ,各々の基本的関係の特性につき解説するとともに,著者らが考案したホルター心電図解析によるPVC発生機序の推定法につき述べる.
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