Japanese
English
特集 Non Q心筋梗塞の病態
Non Q心筋梗塞の予後と治療
Prognosis and Treatment of Non-Q-wave Myocardial Infarction
藤井 幹久
1
,
斎藤 宗靖
1
Mikihisa Fujii
1
,
Muneyasu Saito
1
1自治医科大学附属大宮医療センター心臓血管科
1Department of Cardiovascular Medicine, Jichi Medical School
pp.661-666
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900502
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はじめに
近年,急性心筋梗塞の発症時に緊急冠動脈造影が行われるようになり,多彩な病像を呈するNon Q心筋梗塞の病態が明らかになりつっある.また,緊急PTCR(冠動脈血栓溶解療法)や,緊急PTCA(経皮的冠動脈形成術)が施行されるようになったため,本来Q波梗塞になるべき病態がNon Q心筋梗塞で終わる症例も出てきた.最近発売された静脈内投与の組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)が,心筋梗塞の超急性期に使用されるようになると,ますますNon Q心筋梗塞が増える可能性がある.
本稿では,Non Q心筋梗塞の予後と治療について,これまでの報告を紹介したうえで,今後の治療方針について考察する.
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