Japanese
English
綜説
PETと循環器
PET and Cardiovascular Research
春見 建一
1
,
原 敏彦
1
,
飯尾 正明
1
,
岡崎 修
1
Kenichi Harumi
1
,
Toshihiko Hara
1
,
Toshiaki Iio
1
,
Osamu Okazaki
1
1国立療養所中野病院
1Nakano National Chest Hospital
pp.113-120
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900419
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
PETとは
PETとはPositron Emission Tomographyの略であり,核医学画像診断法の一つである.核医学画像診断法は,核物質を生体に与え,生体内に取り込まれた核物質の放射能を生体外からγカメラ等で非観血的に計測し,コンピュータで画像処理して診断,研究を行う方法である.本法は記録方法ならびに使用核種から表1の如く3つに大別できる1-8).
Planar法は生体内に入れた核物質からの放射能をある一面からとらえるという方法で,胸部の単純X線写真に相当するものと言えよう.核物質の放射の能力には,一方向のみに放射する201Tl等のものとポジトロンを放出し180°正反対の2方向に放射する11C,13N,等がある.一方向のみ放射する核物質を使用した時等は,現在Single Photon Emission Computed Tomography(SPECT)という方法で,Anger Scin-tillationカメラを数度おきに回転しながらγ線を測定し,CTの方法で画像処理をするものが用いられている.ポジトロン放出の核物質に対しては,PETが用いられている.胸部X線で言えば,断層写真に相当するものである.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.