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特集 わが国における脳・心血管疾患予防のための疫学研究
大迫コホート
The Ohasama Study
浅山 敬
1,2
,
大久保 孝義
1
Kei Asayama
1,2
,
Takayoshi Ohkubo
1
1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学
2東北大学大学院薬学研究科医薬開発構想
1Department of Hygiene and Public Health, Teikyo University School of Medicine
2Department of Planning for Drug Development and Clinical Evaluation, Tohoku University Graduate School of Pharmaceutical Sciences
pp.49-55
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205882
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はじめに
大迫コホート(以下,「大迫研究」)は,わが国にとどまらず世界の主要なガイドラインにおける家庭血圧のエビデンス集積に中心的な役割を果たした研究フィールドである.大迫研究は,疫学研究の一方で地域に根付いた保健医療上の貢献も大きく,大迫研究のシステム自体が,対象住民も研究スタッフもともに益を得られる優れた仕組みとなって遂行されている.本稿では,大迫研究の経緯を概説し,家庭血圧や24時間自由行動下血圧(ABPM),それらから派生する血圧変動性などの指標に関する研究成果を紹介する.
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