Japanese
English
Bedside Teaching
クライオバルーン
Cryoballoon Ablation
奥村 恭男
1
,
佐々木 直子
1
Yasuo Okumura
1
,
Naoko Sasaki
1
1日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
1Division of Cardiovascular Medicine, Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.983-990
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205807
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はじめに
クライオバルーンは心房細動に対する肺静脈隔離術用のデバイスである.クライオバルーンアブレーションは,従来の高周波電流により心筋組織を熱凝固させるradiofrequency(RF)カテーテルアブレーションとは異なり,冷凍凝固により組織を凍結することで組織障害を与えるため,熱侵襲が少なく安全性が向上すると言われている.また,RFアブレーションの点状焼灼を重ねる肺静脈隔離術とは異なり,バルーンと接した組織表面を円周状に一括障害することが可能であり,手技が簡便で手術時間の短縮も期待できるといわれている.本稿では,クライオアブレーションの原理,クライオバルーンの実際の使用法,合併症予防法,肺静脈隔離術における有効性,安全性に関して詳細に述べる.
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