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特集 急性心筋炎をめぐる最近の話題
心筋炎診断,重症度評価においてバイオマーカーは役立つのか
Is the Biomarker Helpful in a Diagnosis of the Myocarditis and an Evaluation of the Disease Severity?
四宮 春輝
1
,
佐藤 幸人
1
Haruki Shinomiya
1
,
Yukihito Sato
1
1兵庫県立尼崎病院循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Hyogo Prefectural Amagasaki Hospital
pp.209-213
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205654
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はじめに
急性心筋炎は症状,徴候が非特異的であり,経過観察のみで軽快する軽症例から,体外循環を必要とする重症例まで様々な病態が存在するため,診断が困難な場合がある.また,当初は軽症に見える症例が治療経過中に極めて短期間で心肺危機に陥り,致死的経過をたどる症例にも遭遇するが,そのような症例を初診時に予見することは困難である.バイオマーカーは採血のみで結果が得られ客観的な評価が可能であり,心筋炎の診断,重症度評価において重要な役割を担っている.本稿ではこれまでに報告されている心筋炎における代表的なバイオマーカーについて具体的に解説する.
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