Japanese
English
綜説
右脚ブロックと不整脈
Right Bundle Branch Block and Arrhythmia
相澤 義泰
1
Yoshiyasu Aizawa
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
1Department of Cardiology, Keio University School of Medicine
pp.154-159
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205639
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はじめに
右脚ブロックは従来から良性の心電図所見とされてきた.右脚ブロックは心臓の刺激伝導系のうち右室へ興奮を伝える伝導系である右脚の伝導遅延や途絶を来すもので,健康な人のなかにも認められる.右脚ブロックは男性に多く,加齢とともにその頻度は増加する.単独では精査や加療の必要はなく,経過観察のみで良いとされているが,心筋梗塞や心不全患者に右脚ブロックを合併すると予後が悪くなることがこれまでの疫学調査で知られている.最近右脚ブロックをめぐって新しい知見が明らかにされた.
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