Japanese
English
Bedside Teaching
抗不整脈薬による不整脈誘発
Arrhythmias induced by antiarrhythmic drugs
新城 哲治
1
,
大江 透
1
Tetsuji Shinjo
1
,
Tohru Ohe
1
1国立循環器病センター心臓内科
1Department of Cardiac Medicine, National Cardiovascular Center Hospital
pp.415-419
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205458
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抗不整脈薬は,突然死の予防,致死的および症状のある不整脈に対する治療を目的として投与されるが,その常用最の投与により逆に不整脈が増悪したり,新たな不整脈が出現する場合がある。Digitalisによる不整脈は以前から知られていたが,それ以外の抗不整脈薬と不整脈との関連が初めて報告されたのは,1964年SelzerらがQuinidineによる多形性心室頻拍(PolymorphicVT)を報告したのが初めてである1)。抗不整脈薬による不整脈誘発は,Arrhythmogenesis・Aggravationand Provocation of Arrhythmiaなど様々に言われていたが,最近ではProarrhythmiaと一般的に言われている。近年抗不整脈薬の使用と種類が増加するに連れて,Proarrhythmiaも増加しつつあり,臨床的にも重要な課題となっている。
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