今月の主題 気管支喘息—病態から治療まで
抗アレルギー薬
キサンチン系薬(テオフィリン)
大西 明弘
1
,
石崎 高志
1
Akihiro Ohnishi
1
,
Takashi Ishizaki
1
1国立病院医療センター・臨床薬理研究室
pp.619-621
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218985
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キサンチン系薬(本稿ではテオフィリンtheophyllineの意)による喘息治療法は,多分に経験的側面が強かった.近年その生体内動態が明らかにされ,一般的には有効血中濃度が10〜20μg/mlと狭いこと,同一量を投与しても個人間で排泄能が異なるため血中濃度が大きくバラつくことから,テオフィリン治療には血中濃度をモニターして薬物動態理論を応用することにより,より至適な治療を行うべきであるとされている1〜3.ここでは薬物動態理論とその応用例,そして当研究室において気管支喘息患者40名の生体内動態解析値より作成したテオフィリン治療ノモグラムを記載する.
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