Japanese
English
特集 心不全をめぐる新しい展開
心不全時の末梢循環
Regulation of peripheral circulation in the failing heart
篠山 重威
1
Shigetake Sasayama
1
1富山医科薬科大学第二内科
1The 2nd Department of Internal Medicine, Toyama Medical and Pharmaceutical University, Faculty of Medicine
pp.255-260
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205020
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うっ血性心不全における末梢循環の変化は,血管運動緊張度(vasomotor tone)の変化にある1,2)。一般に,心不全患者では,局所血管床で血管収縮が存在するが,必ずしも必然の所見ではなく,心不全における循環動態を決定するものとして次のごとき要因がある。
1)心不全をもたらした刺激,2)心不全の重症度,3)心不全進行の過程,4)心血管系に加えられるストレス(運動,発熱など),5)心不全の検討が行われている動物の種別2)。これらの要因は,相互に作用して心血管系の機能を調節する。
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