Japanese
English
Bedside Teaching
不整脈診断におけるホルター心電図の意義と問題点
Utility and problems of Holter ECG for cardiac arrythmia diagnosis
笠貫 宏
1
Hiroshi Kasanuki
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
1Department of Medicine, The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.1283-1292
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204972
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1961年Norman J.Holterによって考案されたホルター心電図は近年,急速に進歩,普及し,不整脈診断には不可欠のroutine検査となりつつある1,2)。ホルター心電図とは長時間(通常24時間)連続心電図記録を行い高速分析する方法によって得られる心電図であり,Contin—uous ECG,ambulatory ECG,dynamic ECG,long termECGとも呼ばれる。
不整脈は突発的かつ一過性に出現あるいは増悪するものである。また不整脈の臨床的意義は放置してよいものから直ちに処置をしなければ致死的に至るものまで非常に幅広いものである。従来の3分間心電図記録では不脈脈検出には大きな限界があり,ホルター心電図の利点は明白である。更に重症度評価,抗不整脈剤の薬効評価などに有用である。
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